続・もらとりあむ党

アラサーOLのいろいろ。デザイン、旅、、エトセトラ。

研究分野と成果のお話。

9/17-19まで日本教育工学会首都大学東京に行ってきました。

発表はしませんでしたが、今回が初めての学会で、
3日間朝から晩までアカデミックな世界にどっぷり浸かることができました。


実は父の影響でこれまで理系(生物系)の学会には、足を運んだことがありましたが、
全く未知の領域の専門用語を、しかも英語で発表しているから、
何がなんだかちんぷんかんぷんで、
学会というのは、小難しくて大変な場なのだなーという印象を持っていました。

でも、この度、自分の専門領域の学会に参加したことで、
アカデミックな場として、やっと「居場所を見つけられた」気がするし、
今自分が行っていること自体にもすこし意義を見いだせたと思います。
また、自分の近い将来の姿(まずは1年後)を想像することができたのも良かったです。





*成果の出るタイミング

私の拙い理解でしかないけれど、
教育(や教育の研究)というのは結果が出るまでに時間がかかると思います。
たとえば新しい教材を開発して、それを実践するのには大変な時間がかかります。
特に修士研究であれば、2年間の中で一つの実践を行ってそれが修士論文になるというような。。
私の周りだと大枠で捉えればそんな感じです。

そうなると、修論を書き上げるまでは、
人様の前で発表することができないんじゃないかと思っていました。


一方、

私の所属する学際情報学府では、情報(メディア)に関する様々な研究をしている方がいるので、
同期の友人たちと研究の話をしていて噛み合ないこともしばしばあります。

たとえばメディア研究をしている学生さんだと、M1の今の時点で既に映像の分析を始めていて、
量や質はともかく、何かしらの「成果」ないしは「結果」が出ている方がいます。

他にも、理系でプログラミングをしている学生であれば、
一つ完成するごとに論文が書ける、成果が残せる。
さらに言えば同期のM1でも、海外の学会で発表している方も何人もいます。



そういった話を聞いて、私は正直とても焦っていたのだけれど、
学会に参加することによって、
分野によって研究の進み方、進め方というのは全く違うものであり、
私は、私のいる領域の中で自分らしく頑張ればいいのだということに気づかせてくれました。


今回の教育工学会での発表では、一つの完結した研究の発表だけではなく、
極端な話、データがまだない状態でも、研究の構想の発表を行う方もいらっしゃいました。
どういった背景からその研究がなりたち、どういった実践を行い、データの取り方をどうするのかなどなど、その構成だけでも、ある意味で一つの成果と言えるのかもしれません。
それに、それだけを聞いていても私自身とても参考になりました。
もちろん発表するにあたって、それがいいかどうかはまた別の話ですが、
この分野の一つの発表体系としてはありなんだな、と気づくことができました。




私自身も、今年の11月に北京で所属する学際情報学府の代表の一人として、
研究成果を発表することになっています。

他の研究をしている学生さんと違って私は成果もないのに発表なんてどうしようと、
途方に暮れていたので、これは一つ自信につながりました。


これからは肩の力を抜いて、私は私らしく研究を進めていこうと思います◎
(もちろんこれはさぼるという意味ではありませんよ笑)