フィールドノーツとコーディングの技術
質的研究の授業でフィールドノーツをとる練習をしている。
フィールドノーツとは、フィールド(教育学研究科の授業なのでここでは学校現場)
に入って観察した内容を書きとめていくもの。
それをもとに「コーディング」という作業を行う。
フィールドノーツにおけるコーディングは、簡単に言うと、
カテゴリー分け、見出しのようなもの。
コーディングをもとに研究の軸を決める。
(私は専攻の集中講義のため、フィールドノーツをとるはずの授業に出席できなかったので、
他の学生のノーツを見ながら解説を聴くことに><;
ノーツをとったら感想をもっかいブログに挙げてみようと思います。)
<フィールドノーツを取る上で気をつけるべきこと>
・メモ形式よりも文章形式で書く。
情報量は多いほうがよく、コーディングるする際に多角的に切れて、サブカテゴリ―が多くなる。
多ければ複数の軸で切ることが可能になる。
・見取図は描写の中に埋め込む。
見取り図ありきではなく、描写する上で便利なものとして見取り図を使うというスタンス。
・OC(オブザーバーコメント)をたくさん入れる。
観察の感想でOK。人に見せるためのものではないので自由に。
ここは観察者個人個人のバイアスがかかってしまうところであり、
観察者のバックグラウンドによって差が出るところ。
・広く、深く。
観察者の関心によって視点は左右される。空間、教師の介入の仕方、など一つのことに目がいきやすい。
しかし、全体を見通せるのがよいフィールドノーツであり、
全体を見通したノーツからコーディングを経て視点を絞って行くのが普通。
・会話分析にならないように。
生徒が語った内容ではなく、どういう反応をとったのか、という視点を持つ。
・全体が見えにくい時は敢えて一人に着目するとよい。
気になる生徒などに集中すると帰って全体が見えてくることがある
この、気になる生徒というのも観察者の着眼点によって様々であり、たとえば「教師の介入」に興味があれば、
自然と逸脱行動をとる生徒に注目してしまう、といったことがある。これは観察者の個性。
コーディングを通して自分の興味、視点の傾向を意識化することができる。
また、コーディングによってカテゴライズされていく中で研究の軸を探すことができる。
だから、サブカテゴリ―が多ければ多いほどよく、それはつまり、情報量が多ければ多いほど良いということ。
といってもたくさんの情報を取捨選択しながら書きとめていくことなんて難しいんだけど。
具体的にどのようにコーディングしていけばいいのかというのはまだよくわからなかった。
とりあえずできるだけ多くカテゴライズするのが最初のステップだとのこと。。
理解できていても言葉で説明するのは難しいし、
実践するのなんてもっと難しい!!