続・もらとりあむ党

アラサーOLのいろいろ。デザイン、旅、、エトセトラ。

TED@Tokyoに行ってきた!


先日5月29日、TED -WORLD WIDE TALENT SEARCH- @Tokyoに行ってきました!


※TEDとは?
Technology Entertainment Designの略で、アメリカのカリフォルニア州モントレーで年一回、講演会を主催しているグループのこと。TEDが主催している講演会TED Conferenceでは、学術・エンターテイメント・デザインなど様々な分野の人物がプレゼンテーションを行う。もともと1984年サロン的集まりとして始まったが、2006年から講演会の内容をインターネット上で無料で動画配信するようになり、それを契機にその名が広く知られるようになった。


現在TEDは「The Young. The Wise. The Undiscovered.(若き者、賢き者、未知なる者)」と題し、
若き才能を見いだすべく、全世界14都市でオーディションを行っています。

最終的には全世界から50人選ばれ、
本家のカリフォルニア州で開催されるTED2013に招待されるそうです。
今回はTED2013の東京オーディションでした。

TED@Tokyoでは、23名の登壇者がその才能を披露しました。
TEDのTechnology, Entertament, Designに表されるように、パフォーマンス、技術の紹介、経験談、など
様々なジャンルでのプレゼンテーションであり、どれもこれも素晴らしいものばかりでした。

その中で私が感じたことをいくつか記しておこうと思います。


  • TEDという「場」

多くの人にとってTEDは、サイト上に並ぶ数々の動画の中から、自分自身で好きなものを選択して見るといったものです。
私自身、今回初めて実際の会場に足を運んだわけですが、
一カ所にこうも多様な「知」が集まるという環境はとても珍しく、心躍らされました。


TED開始の冒頭で、TEDxTokyo創始者であるPatrick Newell氏は次のように語っていました。

「TEDに行くのは、日本で言うなれば、【東急ハンズ】に行くようなもの。何に使うのかよくわからない出会いもいっぱいあるけど、とにかく見てるうちに何かつくらなきゃ、何か始めなきゃ、と思わせる。」*1

氏は、日本の居酒屋のことも気に入っていたようで、TEDを居酒屋のようだともおっしゃっていました。
東急ハンズの品揃えと同様、居酒屋のメニューは、和洋折衷様々な料理を食べることができ、一つの場所で様々な経験ができます。

これらの言葉は私に深く刺さりました。
というのも私自身が現在、東京大学院学際情報学府という「文理融合」の研究科で学び、
様々な専門性をもつ学生や研究者に囲まれて生活し、多様な刺激を受けているからです。
実際にここでは産学官連携、また、文理の壁を越え、様々な研究が行われています。

また、ここから派生し、先輩方が研究室や専門を超えた「Unlaboratory」という学生から社会人まで
アカデミックなキーワードで広くゆるくつながるコミュニティを形成しています。


Patrick Newell氏がおっしゃる通り、様々なものを一つの場所に集めることは、様々な価値観がぶつかりあい、インスピレーションを受けることができるとても刺激的な場所なのだと感じさせられました。


  • 多彩なTED@Tokyo登壇者たち

例えば、今回のTED@Tokyoでは、SR(サブスティテューショナルリアリティ)の研究をされている藤井直敬氏落合陽一氏のような最前線で研究をされている方がいらっしゃいました。

特に落合くんは、私と同じ研究科の同期であり、本人からも研究の話は伺っていましたが、
TEDではシャボン玉を実際に吹くパフォーマンスを取り入れて聴衆を魅了していたのが印象的でした。
(彼の研究成果はコチラを参照)



またエンターテイメントでは、Eva Kestner氏の和太鼓BLACK氏のヨーヨーのパフォーマンスが。
また、HAND SIGNというダンスグループが手話を取り入れたダンスパフォーマンスを披露していました。
彼らは、自らパフォーマンスするだけでなく、耳の聞こえない人たちにもダンスを楽しんでほしいという思いから
ろう学校などで手話ダンスを教えているそうです。



その他にも、世界中を旅して「幸せ」を追ったドキュメンタリーを作成した清水英治氏が、
幸福な人とはどんな人かという話や(彼の作品は現在上映されているようです。→Happy-しあわせを探すあなたへ-)、
Soness Stevens氏が日本の生活の中で見いだした日本の技術=「炊飯器」を使った毎日の多様多種な調理法を語りました。


どのTalkも個性に溢れ素晴らしく、心を揺さぶられるものばかりでした。



後半は、TEDでのプレゼンを聞いて思ったことを書こうと思います:)

(続く)