続・もらとりあむ党

アラサーOLのいろいろ。デザイン、旅、、エトセトラ。

スキットだったり構造化だったり

今日は

i.school第2回ワークショップ“未来のゲーム”の最終発表でした。

発表内容、これまでのWS云々はさておき…まずは本日のプレゼンのリフレクションを。

個人的には、プレゼン技術が上がったという感想をいただきました。
今まで散々悩んできたことだったので、
素直に嬉しいです。


なので、

今日心がけたことや反省点などを忘れないうちにメモしておこうと思います。


まずプレゼンテーションの形式としては、
スキット(寸劇)と、ポスターによるプレゼン。
私は、プレゼンテーションでは発表しませんでしたが、
スキットに出ました。(といっても数分程度のものです)

全回、4月末に行ったWSの最終発表でのスキットでは、
恥ずかしがってしまい、全然納得いかないようなアウトプットになってしまったので、
今回はその反省を生かそうと思いました。

ここで思い出したのは、model production2010(関東学生英語劇連盟)
でのミュージカルの指導で言われ続けていたこと。


“talk & listen”


一言で説明するのは難しい、というか演劇をほんの少しかじった程度の私では
まだまだ習得できていない概念なのだけれども、
簡単に言うと、

相手と会話するように演技をする

ようなこと(と私は捉えています。)
ごく自然に舞台に立つ、つまり、役になり切って演じる。
台本はあくまでも場面の設定であって、それを読んでいる訳ではない。
オーバーに演技するわけでもなく、素直に自分がその役だったらどうするだろうか、
ということを考え、役に真剣に向き合うということ。

そんなことを意識しながら、今回は役に集中して演技してみました。
もちろん緊張したし、そもそもほとんど即興劇というような感じだったので、
考え抜いてとか、リハーサルして、とかそういうのではなかったんだけど、
逆にそれが良かったのかもしれないですね。
集中力を一点に注ぐことができた気がします。
やはりこれが一番大きいですね。

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一方、発表の後、いくつかの質疑応答に答えました。
その際に、しっかりと頭の中で伝えたいことを構造化することができたのは、
非常に大きな収穫だったと思います。
10分程度の発表だけではうまく伝わらないところもあり、
質疑応答でだいぶわかりやすくなった、と後々コメントいただいたのも印象的でした。

これまでは、プレゼンをしていても筋が通っていなかったり、
話しているうちに何が何だかわからなくなっている節があったので、
こうやって構造的に話す経験ができたということ自体、私にとっては大きな成長です。

いつものi.schoolでのプレゼンではできなかったのに、
今日それができた理由を考えてみようと思います。

それは一つに、今まで数ヶ月間かけて考え抜いて出した結論であり、
内容はともかくとして、自分の中で納得いくロジックだったからだと思います。

更に、私が出した意見だったため、割とグループ内で積極的に議論に参加して
自分の意見を述べていたのですが、その際に自分の考えがメンバーに全く伝わらず、
グループ内で議論していく中で、いろんな人の言い回しを聞いたことや、
どう言うと伝わらないのかなど実践しながら考えることができ、
知らず知らずのうちにわかりやすい伝え方を学んでいたのではないかと思います。

実際に、自分自身がグループで議論して出した最終案に納得するために、
ロジックをしっかりと振り返って、構造化しながら考えてみたこともかなりプラスになったと思います。



ただ、今はまだこの話し方は、たくさん議論した故の、今回に限ったことのような気がするので、
今回切りにはならず、これからもしっかりと考え抜いて、
ロジックを組み立てられるようになりたいです。

インタラクティブアート展に行ってきた

梅雨明け1日目の今日。
朝から夏バテ気味で、ちょっと外を歩くのもだるいような日でしたが、
そんな中、銀座までお出かけ。

ポーラ美術館アネックスで開催している、

松尾高弘 インタラクティブアート展 -LIGHT EMOTION-

に行ってきました!!

大きな作品が2つ展示されていました。
お気に入りの一つをjikuを引用しながらご紹介します。


「White Rain」

「暗がりの室内に入ると、無数の光の“粒”が雨のように天井から降り注いでくる。ピアノの単音がランダムに鳴り響き、鑑賞者が“光の雨”のなかに進むと、降り注ぐ光がその周りだけ強くなり、音の強さや間隔が変化する。

仕組みは、LEDを縦に配列した照明28本と、その光を反射させるための透明なアクリルポール50本を、天井から吊り下げている。LED照明は、カラーキネティクス・ジャパンと共同でデバイスを開発。長さ2m50cmの透明アクリルバーに白色のチップLEDが収まっており、全LEDを1灯ずつ制御することができるという。」

こんな感じ。

▲「 White Rain」 Photos by Nacasa & Partners, Photos provided by Color Kinetics Japan


こういったインタラクティブな芸術作品には触れたことがなかったので、貴重な体験になりました。
作品の中に自らが入りこんで、作品と相互作用し合う関係。
なんだかとっても不思議な感覚です。

これまでアートは、鑑賞する対象として見られてきました。
自分自身が積極的に作品に関わることなんて考えられるはずもなく、
というより、それ以前に「作品にはお手を触れないでください」というのが一般的だと思います。

その観念を根本的にくつがえすのが、インタラクティブアートなのかなと。


インタラクティブアートって鑑賞の仕方にも実はバリエーションがあって、
「自分自身が、積極的に作品と関わるアートの楽しみ方」
それだけでなく、
「自分自身と他者といった複数の人間とアートとの関わり方を肌で感じたり、比較する楽しみ方」
などがあげられると思います。

でも、それだけでなく、
「一歩引いて、他者がアートと関わっている姿や様子を第三者的に鑑賞する」
方法もあるのだと思います。
そして、私はこれが一番好きだなと感じました。

たしかに、結局のところインタラクティブではなくただ鑑賞するのが良いのかと捉えることもできるでしょう。

しかし、アートの関わり方は人それぞれで、
ちょっと触れてみる人もいれば、ずかずかと歩き回って触りまくって反応を楽しんでいる人もいれば…と多様多種、まさに十人十色でとっても面白いんです。

つまり、インタラクティブアートを鑑賞することは、
人間観察ができる、というわけです。
これが意外に面白い。

さらにそれぞれの人の動き方によって、アート自体の反応も違う。
なかなか奥深いですな。

というわけで人間観察しに展覧会行っちゃいそうですw